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哥哥窯 着色貫入磁器のまとめ 

2014/01/08

徽宗官窯と白哥窯

今回はまとめとして、着色貫入磁器、哥窯タイプを列挙、分類しましょう。トピックとして黄ゆうのものも挙げましょう。

哥哥窯または哥窯と現在呼ばれる中国磁器は着色の仕方で大きく2種あります。

1つ目は白、グレー地などに作られた貫入を黒1色に着色した徽宗官窯タイプ。

清朝では白哥窯の名で復古されました。下は伝世品。徽宗官窯の復古でしょうか。

出来がお世辞にもあまり良くないと思っていましたら、2点とも、事故で2011年に続けて割れたそうです。

北京故宮
伝世品
1級文物 
   


金糸鉄線と米色

もう1種類は、大きな黒色の割れのほか、小さく赤、ピンク、茶、ベージュなど、更に着色する2色ものになります。

この2色ものは、地色を含めると3色になり、更に被葬者(皇帝)の思い、愛情も伝わる。

しかし残念なことに、このタイプの優品は、なかなか両故宮に伝わらない。

去年の人気テレビ番組では、日本の鑑定士から、哥窯は俗に白い磁器などと言われる始末(上の写真参照)。

まあ、日本でもこんな具合ですから、よその国のことは、悪くいえない。


期待しております

米色と呼ばれる貫入磁器は、金糸鉄線と並び、幻の焼き物といわれた。共に現在まで復古されない。

現在、毎月のように、両中国の学芸員さん達は、当HPの全文訳もご覧のようで、よい事に思っています。

特に本土の方達は、長く10年の間、下放されたから(文革期、田舎で農作業の毎日で、ろくに勉強できなかった)。

私は、2002年、50歳で中国物のおみやげ屋さんでも、新しくはじめようかと思いました。

はじめ、明、清の銅像ばかり集めましたが、途中から、間違えて、焼き物に魅せられました。

世界2位の経済大国の皆様には、大いに良い物を、今後、世界にご紹介して欲しいものです。


黒に金線の2色   黒に赤の2色、地色米色のピンク  黒1色
 唐代 華夏鈞窯
金糸鉄線
 唐代 華夏鈞窯
米色
 北宋 徽宗官窯
     

歴史に名を残す銘磁。周の終り 華夏鈞窯。 金糸鉄線は後世の皇帝達に愛でられました。



着色貫入磁器のはじまり  唐代 華寶鈞窯

高宗武后期と思われる(ただし無銘)

   原始貫入  原始貫入   原始水割り 元明復古
高宗武后期         
高宗武后期        



唐代  華夏鈞窯  周 則天武后没後

 

(かかの華は武后文字 化に十 現中国の新体字!) 

明以降 華夏は哥哥の文字が当てられ南宋期 龍泉窯起源ともいわれた。

 

米色と見事な黄ゆう磁器 右 徽宗官窯の米色


   金糸鉄線  金糸鉄線  米色  部分割り  部分割り  部分割り 現代復古 
 威徳太子墓    
 永泰公主墓


唐代 華藝鈞窯 (芸は旧字に代わる) 玄宗期

       北宋復古  北宋復古  現代復古
 安禄山
楊貴妃
合葬墓
     
 玄宗墓      


北宋期 貫入磁器  しかし正直なところ、一番良く分からない

北宋の黄ゆう

宋 徽宗官窯と思われる 貫入磁器

左と拡大写真 唐 永泰公主墓の華夏きん窯 のち哥哥窯の名で伝わる  

それの汝窯(兄鉄宗墓)での写し 中右は徽宗復古

右端はコピー品。2003年頃、日本のヤフーに出ていたもの。

真品 倣品の差はわずかと言えばわずか。観察すべき点、形(全体と各部分)、貫入の具合など。

トータルで真品はきりっとして、力強い。コピーはだらしがない。

 

(宋五名窯の名のみ、なぜか後世、喧伝される。私も当然としてまず集め始めました)

良く分からない理由として3つ 

北宋がまず南宋に比し王朝の体を長くなさないこと(磁器に関しての話。官窯は五代周王に遠慮した)

神宗、鉄宗の暗殺も続いた模様で、安定した帝政が短かいこと(徽宗期はまさに宋の末期、衰退期)

最後はそんな訳で市場に優品が少ないことです(当方の収蔵もデータ自体も不足です)

 

 黄ゆうの謎        
         
  耳に注目 耳に注目 耳に注目 耳に注目 耳に注目
  太后
汝ほか 
神宗を失う
 
 鉄宗 
汝ほか
    下は復古
 徽宗 
汝末期
 
     
           清朝復古
徽宗官窯   
 金元
復古
         
           現代もの
北京故宮
伝世品
1級文物 
         
 2011年
割れた
1級文物
  上も割れた     


南宋 修内司窯  一番多く残り素晴らしい

左 唐  中と右 南宋の黄ゆう やや遠慮ぎみ


徽宗官窯タイプ2種 同じ単貫入磁器でもずいぶん感じが変わります。
左 金 厳しい雰囲気  中と右 南宋 修内司窯 気候にも似てやわらかい貫入の色

当分の間、大きな画像は載せません。申し訳ありません。

 旺のあかし
四耳
双耳
管耳
       
         
         
       
         
 黒1色      
         
 薄赤1色        


郊壇下官窯 これも良く分からない

     


龍泉窯

         



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