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唐代 鈞窯のすべて

唐代きん窯
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8期 玄宗 伝世品 
華藝鈞窯

玄宗が国の宝と呼び 今後墓に入れるなと命じた磁器


下左端 すっくと立った姿、とても美しい 貴妃の立ち姿なのでしょうか 
ユウはぼかし柄の上に霧吹きで薄く掛けた様 経年変化からか、押すとみしみしと表面が割れ今にもパラパラはがれそうです
 この場合は貴妃の優雅な肌の風合いなのでしょう、それを表現するためならユウはどれほど薄くても良い訳です 
画家は絵筆と墨、陶家は造形とユウ 皆腕を競います

目的が明快、手段方法が斬新、旺と窯人の密着性、唐代の魅力です 法を超えたのも例外を除きこれらが最初のようです
宋代は法を超えるものはなく(副葬品として今に伝わるものが多い為か)、金から大きなものが見られます

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現代物 孔家きん窯を見る 
玄宗期の遺作はそれなりの量が残されたのでしょう
故宮流失品を推測する場合、このウエッブサイト孔家きん窯が良い参考になります
開くのにやや時間が掛かります 4年の間に展示品が入れ替わっていました

2008 3/22
玄宗の鈞 愛した者へ願いを込めて焼かれた磁器

中宗の金糸鉄線は子等のため 五代柴窯は国の為 
汝新窯は兄と忠臣のため  徽宗官窯は宰相 大臣の為 南宋 高宗官窯は国のため妻の為 焼かれます

どれも素晴しいのですがこれらはまったくの別格 それは玄宗の年齢と人柄ゆえでしょうか
 
 およそ時系列的に唐代の売り出しが半年位 ありありがたい事にありました それでこれらが収蔵の最期になりました
何かにとりつかれたようになった最期にこれらの磁器を集め終わり 見るべきものをようやく見せてくれた 
心底 そう感じました

 2004年に入りわたくしごとで恐縮ですが53歳になっておりました
北宋南宋の磁器を集め終わり みずからの人生をも色々考えさせられた半年間
更に半年唐の磁器を見つめ続け そこから権力者の喜び 悲しみに触れることができました
子孫も居る現在ですが 人生の運不運 叶うこと かなわぬこと 今まで余りに欲が深かった 
独りよがりであったと反省しました

うさぎのきさきに始まりテントウ虫のきさきで終わった今回の磁器収集
お陰さまで妻とは今日現在 元気に一つ屋根の下で暮らしております
 これ以上の幸せもない そう気づくに至りました

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